MEMORY

最近の渓で気づいたこと・・・

昔は、良く釣れたという人が多いが確かにそうかもしれない・・・あの、平成16年の最悪の台風で、渓は大きく変わり、10年ほどは100匹谷が全くアマゴのいない谷になったところもあった。それから、20年程、ようやく渓も落ち着いてきたのだが・・・

渓流について

ここ数年、天気が異常におかしい。昔なら3月の解禁に雪解け水が多くて、まとまった雨も降ってたのに、最近は常に渇水状態。しかも、これが6月の梅雨時期も続き、夏から秋の台風頼みになってきた。昔の水量が多かった渓が懐かしい・・・。しかも、ここ最近は滝つぼや淵で、しょっちゅう川鵜を見かけるようになった。しかも、源流の小さな場所でもいることがある。しかも、一度でも川鵜を見た場所は、何も釣れないことも多くなってきた。明らかに、川鵜が入りにくいところにはいるから、やっぱり川鵜かなぁ・・・。本流筋は、アマゴどころかウグイまで見ることが少なくなった。

アマゴについて

大昔は、地元の人がそもそもいなかった急峻な奥地の峪に、食料のために放流していたと聞いたことがある。その後、漁協も有志も活発に活動してた頃は、いろんな峪に放流して、アマゴもどこにでもいたような気がする。しかし今は、高齢化により放流もされない渓が増え、アマゴはめっきり減ったように感じる。また、岩魚の増加も心配だ。乱放流から水力発電用の取水を伝って、どんどん広がっているように感じる。

アマゴなん?アメゴなん?

三好市に移住してわかったのだが、やっぱり地元の人は、アマゴのことをアメゴって言うのが普通らしい。じゃあ、アメゴって呼ぶのは気にならないが、本流アマゴを本流アメゴって呼ぶのはどうも抵抗感があるけど、今後はこの呼び名で言うことにした。でも、サツキマスは、サツキメスじゃあないよなぁ・・・(笑)

渓流釣り師について

昔は、どこの渓でも、渓流釣り師が前日から場所取りをして、人気の渓はいつもは入れなかった記憶がある。しかし、最近はそんなことはほとんど見ない。渓流釣り師は減ったのだろうか・・・。つい、15年程前は多くの渓流釣り師のお友達がいたが、最近は連絡もほとんどない。年齢のせいなのだろうか・・・。

ヘルメットの着用について

この前、クマの調査に参加させていただき、集まった人の中に、渓流釣りをしている人がいて、お話を聞くと、あの彼と同級生ということで、当時のことを思い出してしまった・・・。

若い頃、ヘルメットなんてかぶってなかった。それどころか、どこかで滑落しても、生きてたらそれが勲章のように言われていた。あの日までは・・・。私にとっては、釣友じゃあなくて、飲み友だった彼。銀ちゃんが紹介してくれて、何度か飲んだのだが、一緒に釣りに行くのは危なっかしい感じがしたので、飲み友までと思ってた。その彼が、渓流を始め、しばらくして滑落して亡くなった。ヘルメットはかぶっていなかった。当時は、あまりの悲しみと同時に、自分も家族に辛い思いをさせてはならないと、この日からかぶるようになった。お陰で今も生きている。